お醤油は本来、日本の伝統的な発酵調味料で、戦前までは国産の農薬不使用の原料でした。
ところが戦後、製法も原料もがらっと変わりました。
日本の大豆自給率は約5%、日本の輸入大豆の約75%は米国産。
そして米国産大豆の約93%が遺伝子組み換え大豆です。
きくち村がオリジナル調味料として販売を開始した「天然醸造醤油“なま”」は、原材料はきくち村がお世話になっている自然栽培を行う生産者さまの小麦と大豆(熊本県菊池産)を、小豆島の正金醤油さまに持ち込み、昔ながらの製法を守り、100年近い歴史を誇る醤油蔵が醸し出す堂々たる風格の杉桶の中で熟成された“なま”醤油…今回、この醤油が作られた意味をみなさまには知っていただきたい。
そんな願いがあったりします。
味は"九州の醤油”のように“甘さ”はなくスッキリな感じだと思います。
深いコクを感じられながらも、結構スッキリした後味な気がします。
風味が強く、お皿に注いだ際には醤油の風味豊かな香りが広がり、食欲をそそります。
きくち村渾身の「“なま”しょうゆ」。
そのまま“つけたりかけたり”も美味しいですが、食材の焼いたり煮込みなどの味付けに使用したり、時間が経過することで、風味や味わいが変わるのも楽しみとして面白いかもしれません。開封後は冷蔵保存をお勧めいたします。
●「生醤油(なましょうゆ)」と「生醤油(きじょうゆ)」の違い
「生醤油(なましょうゆ)」とは、“火入れ”は行わず、微生物をろ過した醤油。
火入れをしていないので、香りや風味が穏やかです。
お刺身等でも美味しくいただけますが、少し加熱する料理に「香りづけ」のように使用すると、ふわッと香りが立ってくるのが特徴です。きくち村の醤油はこちらの“なま”醤油です。
「生醤油(きじょうゆ)」とは、火入れして微生物の働きを失活させ、その後何も加えない醤油。
火入れしてるので、香りも豊か。
●木桶でじっくり熟成されてできる天然醸造しょうゆ
香川県は瀬戸内、オリーブの産地として有名な小豆島は、歴史ある醤油の蔵元が数多くある事でも知られています。
醤油の町、「醤の郷」には約20軒もの醤油蔵が軒を連ね、その一角に正金醤油の蔵はあります。
ここ正金醤油では戦後減り続けている「木桶仕込み」を今なお続けています。
この杉の木桶、創業当時の大正9年から使い続けているというから驚きです。
現在では120本余りの木桶を有し、その中で諸味をじっくり熟成させ、風味豊かな醤油を育てています。
木桶でつくられた醤油には、自然の恵みにあふれる独特の味と風味があります。
原材料は国産の大豆と小麦、オーストラリア産の天然塩のみ。
添加物は一切使いません。それ故、理想の味を出すには熟練の職人でさえ難しいと言います。
「うちなんか、まだまだですよ。」正金醤油の代表、藤井さんはそう語ります。
その控えめで、どこまでも「ホンモノ」を追求する姿勢には感服するしかありません。
全国に多くのファンがいるのにもうなずけます。
また、蔵の手入れは常に欠かさないようにしていて、しょっちゅう蔵の中を布で拭いたり、香りの良し悪しをチェックしているといいます。
ここまで徹底して蔵のメンテナンスをしている蔵元は珍しい。
生産性よりも「味」こだわり続けるその姿勢は紛れもなく「職人」なのです。
原材料名 大豆(熊本県産)、小麦(熊本県産)、食塩
内容量 720ml
保存方法 直射日光を避け保存してください
販売所 有限会社渡辺商店
熊本県菊池市隈府58-3
製造者 正金醤油株式会社
香川県小豆郡小豆島町馬木甲230